福岡支部・鎮西支部合同の俳句会、12月の投句結果を発表します。
[天] 湯けむりの風に流れる心地よさ(白峰)
[天] 雨上がりもみじ絵歩く橋の上(慧澄)
[地] 熱燗に誘はれて来る猫の鼻(霊峰)
[人] 我が躰鞭打ち走る師走かな(大造)
[人] 売り出しの声に誘われ足袋選ぶ(白堂)
[人] 衣ぬぎ毅然と立ちし大枯木(宗道)
[人] 一人旅やがて故郷小春かな(寶州)
[人] いつみてもすすきの列は風まかせ(無尽)
〈寸評:霊峰〉
今回は、前回に引き続いて好調の慧澄さんと、今回初参加の白峰さんという、両支部の若手お二人が最高点でした。新しい方の台頭はとても嬉しいことです。白峰さんの「流れる」、慧澄さんの「もみじ絵」の言葉の選択が見事でした。霊峰個人としては、ちせいさんの「虎落笛~」の句に取り合わせの妙を感じました。
次回1月句会の締め切りは1月15日(日)です。新年の句を中心に、多くの方の投句をお待ちしております。